ベトナムからの便り(2)~麺を求めて~

出張でベトナムに行って来た。

ハノイの、行きつけのホテル近くの通りには、以前は麺屋が2~3軒ほどだったが、いつのまにか10軒ほどに増えている。馴染みの店が比較的空いていたので、その店に入ることに。
無言で入っていき、指を一本立てて「一杯」と店員に示して、黙ったまま席につく。

何の麺の店かはわからないのだが、多分、フォーの一種だろう。店内を見まわしていると、壁にメニューらしきものが貼ってあった。

メニューは2種類あるが、さて、自分はどっちをオーダーしたことになっているのか。まあ、お釣りがいくらかで、何を食べたかがわかるだろう。

麺は具だくさんで、特徴的なのは、何やら臓物の煮込みのようなものや、3種類ほどの練り物が入っており、そこそこのレベルの味わいだった。

現地の人から聞くと、自宅で麺類はあまり作らない。スープを作るために材料や時間がかかりすぎるからとのこと。確かに、店では人口調味料の後味がない。

食べ終わり、10万ドン支払うと、6万ドンのお釣りが来た。私が食べたのは、メニュー写真の上のものということになる。

ホテルに戻り、ネットで調べてみたら、私が食べた4万ドンの「BAT THUONG」は、「不定期な」という意味であった。不定期とは、この場合どういうことなのか、しばし考えてみる。それはきっと、日替わり定食的なものであろう。
その日その日で、どんな具が仕入れられるかわからない、仕入れのあったものを具にして出す。それが 「BAT THUONG」なのかな。

ちなみに、下の「GA DUI」は、「鶏の大腿骨」であった。それはそれでスープに出汁が効いて旨そうである。次回はこっちを試してみよう。

H.D.