フィリピン・日本食事情(1)

初めてフィリピンのイロコスノルテ州を訪れたのは2017年。あれから8年が経つ。ここ数年、あちこちで道路工事が進められ、4車線などの幅広で立派な道路が増え、街並みもどんどん変わってきている。
当時はそれほど見なかった『日本食』を売りにしている店もちらほら見られるようになり、カタカナや漢字の看板もいくつか出てきた。

ところで、私は近頃、イロコスノルテ州のどちらかといえば北西に位置するPaoay地区のホテルを定宿にするようになった。
その理由は、サイトまで車で10分少々で行けることと、『日本食』レストランがホテルの目の前にあることである。

 

以前は、その土地のものを味わうことが優先事項であった。しかし、現地の食事だけでは正直なところ不安感がある。脂が多く、味付けが濃く、野菜が全くないなど、バランスの取れた食事が難しいのだ。短い調査期間を全うするには体調管理が重要である。
現地の『日本食』をそのまま『日本食』として受け止めがたい部分もあるが、それでも、いつでも『日本食』にアクセスできるのはありがたい。

その日本食レストランの名前はアルファベットで ”JouToo”。カタカナでも『ジョウトゥー』と書いてある。店員に「店名の意味は?」と尋ねると、わからないという。別の日に、また別の店員に尋ねてみたが、オーナーしかわからないと言う。とすれば、タガログ語(フィリピンの公用語のひとつ)でも、イロカノ語(フィリピン北部の地域共通語)でもないので、おそらく日本語の「上等」ではなかろうかと推測できる。

この日本食レストランであるが、日本ではなかなかあり得ない店である。すし、ラーメン、カレー、おこのみやき、たこ焼き、てんぷら、、、と、主要な日本食のほぼ全てが揃っているのである。

さて、そのメニューの1ページ目はサラダから始まり、一番初めの料理名は、「Kani Miso Mango」・・・???
うーむ、カニミソマンゴーとは???

その時は一人だったこともあり、あまりにもインパクトがありすぎて目をそらし、何も見なかったことにしたのだが、複数名での滞在の際、「これが何であるかを明らかにしなければならない!」となり、思い切って注文した。

結果はなんてことはない、「カニカマ・マンゴー・サラダ」であった。

せっかくの日本食レストランではあるが、日本でも見たことがない『てんぷらカレ』ーとか、鮮度の良い魚を仕入れられない状況での『握り寿司』とか、なんとなく躊躇してしまうメニューも多いのである。
いや、でも、握り寿司にできる新鮮なネタが実はあるのか!?はたまた冷凍か!?それとも、そもそも魚ではないのか!?こちらはまだ注文する勇気が湧いてこない。

『船盛 Funamori』は注文してしまった。カリフォルニアロール的なものだとメニューの説明から読み取れたため

レストランの裏のテラスはPaoay湖に面しており、朝や夕暮れ時は雰囲気が良い

H.D.