アゼルバイジャンからの便り(7)組織再編により、、、

さて、アゼルバイジャンも4回目の渡航です。

今回はビザ取得に必要な書類の準備が遅れ、予定していた出発日が20日ほど遅れるというアクシデントがありました。

書類が遅れた理由は、当初の配属先である灌漑公社(Amelioration and Water Farm OJSC)が、水道公社(Azersu OJSC)と合併して水資源庁(State Water Resources Agency)になり、外務省への申請手続きが変わったからです。

合併について大統領令が発表されたのが2023年4月でしたが、それから1年たっても特に動きがないので、今年はこのまま当初の配属先で過ごすものと思っていました。ですが、今回職場に顔を出すと、これまでビザ関係の書類を準備してくれていたスタッフを含む顔馴染み二人がいません。聞くと、先週新しい水資源庁事務所に移ったそうです。

そんな灌漑公社の職場には、知らない人達がやって来て、なにやら打合せをしたり、空いている席に座ってパソコンをいじり出したりと、なんだか落ち着きません。

じりっじりっと引っ越しの雰囲気が高まる中、「来週月曜から水資源庁本部へ来るように」と、WhatsAppにメッセージが入りました(ちなみに、アゼルバイジャンでは、WhatsAppがメジャーなメッセージアプリです)。

添えられた地図を見ると、今住んでいるアパートから地下鉄で4駅目。これまでは徒歩での通勤でしたが、地下鉄は休みの日に乗り慣れているので、4駅先に行くなどたいしたことでは無いな、と安心しました。

地下鉄に乗るには、まずバクーカードを2マナト(今1マナト = 90円)で購入します。このカードにいくらかをチャージして、地下鉄駅の入口やバスの乗車口でカードをかざして乗車します。日本の交通系カードと同じ仕組みですね。
これまで、値段はどこまで乗っても1回0.4マナトだったのに、この7月から0.5マナトに値上がりしていました!

地下鉄地上部入口のバクーカード入金機

バクーカード(右)を置くと残金が表示される

さて、月曜日の朝です。通勤時間帯でかなり混んでいます。まず地下鉄入口に入ると、空港の手荷物検査と同じセキュリティチェックがあります。パソコンや水ボトルの入ったリュックは、問題なく通過できます。

地下鉄駅に入るための地下道入口

最寄り駅は「28 May(5月28日)」、新しい職場がある駅は「20 Yanvar(1月20日)」という名前です。

4つめの駅ですが、最初の2駅が混みます。昔の日本のように駅員が乗客を押し込むようなことはないですが、乗れないと判断すると次の電車を待つ人もいます。日本人として出勤に遅れることは許されないので、この最初の駅で電車に乗れるかどうかが勝負です。アパートから職場の部屋までドアtoドアで30分、通勤時間帯の電車は3分おきくらいに来ています。

地下鉄駅ホーム

しかし、地下鉄は景色が見られないので、つまらない。気分転換に、帰りはバスにします。バスには番号が表示されていて、それに従ってルートが決まっています。

『バクーバス』のホームページを見ると、バス番号がどこのルートを通るか地図で示されるので、非常にわかりやすいです。バスルートだけでなく、地図上でどこからどこへ行きたいのか尋ねると、何番バスに乗ったら良いか教えてくれます。

バス停留所:途上国ではバスはどこでも乗降できる印象があるが、ここは停留所しか停まらない(それが当たり前!?)

帰りのバスは地下鉄ほど混みませんが、地上を走るので夕方の渋滞にはまってしまい、時間は倍かかります。

バスにはもう一つ問題があります。それは、「運転が荒い!」こと。

【急停車と急発進を繰り返す】【手すりがあるにはあるが、地下鉄同様、捕まるところが少ない】

「何人転ばすかを、運転手同士で自慢しあっているのかもしれない!」と疑うほど、危険なのです!

必死の形相で踏ん張っていると、向かいに立っていたおじさんが自分の腕をトントンとたたき「ここにつかまれ」と合図してくれる。ありがたいですが、丁重にお断りして、再び足を踏ん張る。

終点に近づくと乗客はかなり減る

ところで、お昼休みの散歩は、こちらで習慣化しています。前は職場の隣にカスピ海公園があったのでそこを散歩し放題でしたが、新しい職場は街中。大きい道路の交差点にありますが、道の反対側に行くのが容易ではありません。横断歩道などなく、地下鉄のある地下道を通る必要があります。地下道には店が並んでいて活気がありますが、暑いです。カスピ海公園が懐かしい!

ということで、通勤環境がこれまでは徒歩10分だったのが、行きは地下鉄で30分、帰りはバスで1時間。昼の散歩はカスピ海公園から、町中の雑踏ということになりました。

カスピ海公園

通勤に慣れてきたこの頃、偶然、地下鉄駅でばったり同僚と会いました。同僚が言うには、「今は夏休みで学生が少ないので地下鉄も空いているが、9月半ばに学校が始まるので、そのときは自転車など別の通勤を考えないといけない・・・」なんてことを話していました。
私は今回は9月上旬に帰国しますが、次の出張が10月からなので、「そのときの通勤はどうなるんだろう・・・」と、いらない心配が増えてしまいました。

Y.D.