ザンビアからの便り(2)~UNZA獣医学部について~

ザンビア大学(UNZA=The University of Zambia)は、ザンビアの首都ルサカにある、ザンビアの中で最も大きい大学の一つです。

1982年に、当時の獣医師不足を補うために獣医学部設立の要請が日本政府に出され、ザンビア大学獣医学部が創設されました。その後、無償資金協力による建物や機材の支援と同時に開始された技術協力プロジェクトや、青年海外協力隊事業、第三国研修、SATREPS*案件プロジェクトなどが実施されてきました。

現在は、日本からザンビアを訪問する皇室関係者・要人などの訪問者が、両国の協力のシンボルとして受け入れられるだけでなく、多くの研究者・学生に対しても調査・研究の機会が与えられています。

また、ザンビア側の人材も、JICA海外長期研修生、文部科学省の国費留学生などとして日本で学ぶ機会が増え、修士・博士号を取得したザンビア人が教官となり、ザンビア国内外の人材育成に貢献しています。

特に、北海道大学とザンビア大学獣医学部の人的交流と連携の歴史は、設立当初から30余年を数えます。ザンビアを基盤としたアフリカ大陸における環境毒性に関する研究コンソーシアムが形成され、研究施設を提供している人獣共通感染症リサーチセンターのザンビア拠点では様々な調査・研究が共同で実施されています。

また、日本への留学事業を支援する北大のアフリカ・ルサカ・オフィスに対しても、獣医学部内に場所を提供するとともに、日本語クラスの支援や、ザンビア以外のアフリカ諸国からの留学事業拡大に対するバックアップを行っています。

今後、ザンビア大学獣医学部は、日本が実施する「健康危機対応能力強化に向けたグローバル感染症対策人材育成・ネットワーク強化プログラム(PREPARE)」や、次期SATREPS案件においても重要なパートナーとなることが確定しています。また、2016年6月には、世銀から「Africa Center of Excellence in Emerging and Zoonotic Diseases  (ACEEZD)」実施のための資金(5年600万ドル)を獲得するなど、自立発展の基盤も着実に築いています。

ところで、この無償資金協力によって建設されたザンビア大学獣医学部の中庭にある池ですが、何の形を表しているでしょうか?

正解は、ザンビアの国の形です。
日本とザンビアの友好を表しているように思います。

※SATREPS:日本語名称は「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム」。
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 並びに国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) と独立行政法人国際協力機構(JICA) が共同で実施している、開発途上国の研究者が共同で研究を行う3~5年間の研究プログラムです。