フィリピン国イロコスノルテ州と、”タッコマチ”のニンニク

2017年11月から、イロコスノルテ州のニンニク増産のための計画を、青森県田子町(タッコマチ)の農家と練っている。

田子町は、日本屈指のニンニクの町であり、イロコスノルテ州知事が、ニンニク増産を目指し、”Look Takkomachi”を実践したためである。


【イロコスノルテのニンニク畑 2017年12月】

そのせいで、スーパーなどにおいてあるニンニクにも、すぐに目がいくようになった。

青森県産は高級品で、中国産と値段が一桁違う。最近よく見るようになったスペイン産はその中間の値段に収まっている。

大雑把な数字だと、世界の約8割のニンニクが中国産、日本の約7割は青森県産、そしてイロコスノルテ州は3~4年に一度の気候不良による変動があり、5~7割のフィリピン全体の生産量である。
そして、フィリピンのニンニク自給率は6%とかなり低い。haあたりの収穫量は青森県の10.3トンに対し、イロコスノルテでは3.5トンと日本の1/3程度である。

青森では9月上旬に植付が始まり、冬をまたいで翌年の6月ころに収穫が始まるのに対し、イロコスノルテでは10月に植付、翌年の2月に収穫が始まる。

栽培期間が青森では10ヶ月ほどなのに対し、イロコスノルテはその半分の5ヶ月程度である。気候や栽培期間の違いで収穫量が日本と異なることはもちろんそうであるが、大きな違いは畑の土質にありそうである。
土がコチコチに硬いのである。
青森では、しっかりと種が見えなくなるほど土中に植え付けるのだが、それも土がふかふかだから容易であり、イロコスノルテでは無理に土中に植え付けようとすると種が壊れそうなくらい固い。粘土質で、有機物も少ないのが一般的なようである。

他にも要因はあるが、まずはこの部分を改善していくことにより増産ができると見込んでいる。ただし、土づくりは数年を要することなので、土づくりのための最適で経済的な材料を現地で探すことから始めることになりそうだ。


【1580年にアウグスティノ修道会の修道士が建築したセント・ウィリアム大聖堂。
イロコスノルテの中心地にある】